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     このページでは、防災計画の地震編を一部抜粋して紹介します
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◆第2節 地域の地震危険性◆

市の概況

1 位置及び地形・地質

本市は、沖縄本島の南部、東シナ海に面し、東経127度38分18秒から127度44分25秒、北緯26度10分19秒から26度14分32秒の間、鹿児島の南方およそ603キロメートルのところにある。地形は東西10.3キロメートル、南北7.8キロメートル及びその間を国場川、北に安里川及び安謝川が西流し、東方は小丘陵をなし、西は那覇港をようして慶良間諸島に対している。
地質構造は、全体として北側に傾斜する構造をなしているが、真和志中央部においては、盆状構造の断面に似た地質が見られ、首里地区ではドーム型地質構造をなす地域も見受けられる。地質は大別して第三紀中新世の島尻層、第三紀鮮新世から第四紀更新世にかけての琉球石灰岩及び完新世の離水珊瑚礁からなっているが、海岸沿いにおいては海浜堆積物からなるところもある。旧市街地及び首里から天久、安謝における一帯並びに識名あたりで琉球石灰岩が露出し、その他の地域の地表面は島尻層からなっている。
     ※資料編 那覇市地盤分類図

2 気 象

本市は、西側に東シナ海を臨み、その気候は海洋の影響を受け、亜熱帯海洋性気候の特徴を帯びている。
その特徴は、気温の日較差が5℃前後と低く、その年較差も12.1℃で比較的小さい。冬は北よりの季節風が、夏は南よりの季節風が卓越する。
例年10月頃になると「新北風」(ミーニシ)が吹き始め、北よりの季節風は特に12月から2月にかけて卓越する。また、この時期は空気が乾き、火災の発生の多い時期でもある。
冬の最盛期である1、2月を過ぎると季節風も弱まってくる。5月中旬から6月下旬にかけて「小満芒種」(スーマン ボースー)と呼ばれる雨期(梅雨)がある。この雨期明けとともに本格的な夏が訪れ、台風期に入る。台風による最大風速の記録としては、昭和24年(1949年)6月20日デラ台風による東北東の風49.5m/s、最大瞬間風速は、昭和31年(1956年)9月8日エマ台風による南の風73.6m/sとなっており、早い年には4月から、遅い年には12月まで台風の襲来に見舞われることもある。
 ※資料編 那覇市の気象

3 人 口

平成9年12月31日現在の本市の(住民基本台帳による日本国籍の)人口は、300,474人を数え、平成5年3月末日(304,432人)より3,958人の減となっている。なお、平成7年10月1日現在(国勢調査)の昼間人口はそれよりも約3万人多い334,586人である。また、平成9年12月31日現在の外国人登録者数は1,784人である。行政区別の人口では、本庁管内81,907人、小禄支所管内50,728人、真和志支所管内108,780人及び首里支所管内59,059人となっている(平成9年12月31日現在、住民基本台帳)。
本市の面積は平成5年3月末日現在で38.39平方キロメートルで、平成5年3月末日現在の人口密度は1平方キロメートルあたり7,827人である。
また、市内のホテル・旅館の収容可能人員は約16,418人で、そのうち60%稼働するものとして観光客数(宿泊者数)を想定すると、約9,800人になる。

4 建物状況

平成8年10月現在における本市の建物棟数は、家屋総数で83,857棟、このうち木造家屋は22パーセントにあたる18,345棟である。木造建物の多い地域は過密化と狭あい道路により火災危険区域となっているところがある。

5 交通事情

沖縄県の県都として、また商業都市としての発展を背景に、人口の集中と流出入、交通量の増加が著しい。道路は国道で市の西側及び中央部を南北方向に走る国道58号と国道330号、市の南を東西方向に走り与那原に至る国道329号、南部方面への国道331号の4路線で延長21.50キロメートルである。また、県道は市の中心部を走る39号線、222号線、46号線、40号線外14路線で延長42.32キロメートルである。市道は289.85キロメートルで、これらの道路は幅員の狭あいとラッシュ時における交通渋滞が慢性化しているが、災害時における混乱が憂慮される。

災害危険性

1 活断層分布

活断層の存在は地震災害の危険性を考える上ではきわめて重要である。活断層研究会編(1991)によれば、沖縄本島中南部には活断層が集中していることが指摘されている。この地域の活断層は琉球石灰岩の地層を切るもので活断層の確実度は高くなっている。金武湾西岸、浦添市−西原町にかけて、糸満市にある活断層は明瞭な活断層である。一方、本市域には、首里にやや明瞭な活断層がある。
  ※資料編 沖縄県中南部の活断層分布
この図は、那覇市周辺の震源分布を表しています
            那覇市周辺の震源分布(マグニチュード5以上:1889〜1996)
                         〔気象庁「日本付近の主要地震データ」による〕 

2 災害履歴

首里または沖縄本島で被害があったとの記録があるのは、次の表に示した7地震である。それぞれの地震被害の状況についてはあまり記録が残っていないが、甚大な被害は発生していない。また、主な被害としては、耐震性の低い石垣の倒壊が多く発生している。

西暦年月日 和暦年 震央の場所 規 模
(マグニチュード)
地震・被害の概要 文 献
1665.3 寛文5 沖縄本島 地震甚だ大にして山
岳尽く響く
球陽
1760.5.15 宝暦10 首里王城の内外57箇
所石垣倒壊。
球陽
1768.7.22 明和5 沖縄本島南西沖 大地震あり。王城の
石垣数十箇所、寺、
王陵、極楽陵の石垣
が所々崩れる。
球陽
1858.9 安政5 沖縄本島 8月から12月にかけ
てたびたび地震。1
日7、8回のことも。
球陽
1882.7.15
(午前1時頃)
明治15 沖縄本島南部 那覇・首里で石垣倒
壊が500箇所。家屋
人畜被害なし。

加藤・森
論文
1909.8.29
(午後7時半)
明治42 沖縄本島東方沖 6.2 死者2名、負傷者13
名、那覇・首里で石
垣倒壊が444箇所。

加藤論文
1926.6.29
(午後11時半)
昭和1 沖縄本島付近 7.5 那覇で震度4、石垣
の倒壊箇所が多い。
琉球
気象台
   ※加藤祐三・森宣雄(1996)1882(明治15)年7月25日沖縄島南部の被害地震の発見
   ※加藤祐三(1997)1909(明治42)年8月29日沖縄島南部の被害地震新史料

3 被害想定

本市は、平成8・9年度に地震被害想定調査を実施した。これは、沖縄県が実施した地震被害想定調査の想定地震をもとに、市域におけるより詳細な危険性を把握するために実施したもので、同調査において防災対策の目安となる被害を想定した。
それによると、「沖縄本島南西沖」の地震を想定した場合、市内の海岸沿いの低地、国場川、安里川、安謝川沿いの沖積低地で震度6弱と液状化の発生が予測された。また、それ以外のところでも震度5強の震度が予測された。
その地震により発生する津波は、約25分後に本市の沖合へ1〜1.5mの高さの波となって到達すると予測された。さらに、遡上した津波は、那覇新港周辺、那覇港周辺、那覇空港敷地内を中心に深いところで約2.5mの浸水深になると予測された。
その地震のゆれと地盤の液状化の現象により、松尾、樋川、楚辺、壺屋を中心に木造建物の約半数が被害を受け、非木造建物についても、その約1割近くが被害を受けると予測された。
地震の発生が冬の夕方である場合は、全市で169件の炎上出火が発生し、牧志3丁目、松尾2丁目、壷屋、樋川1丁目、三原、寄宮、安謝地区で延焼火災となり、全市で347棟が焼失すると予測された。
以上の、地震、津波、火災により住居を失った避難(生活)者は、最大で約3万8千人に上ると予測された。
     ※資料編 那覇市地震被害想定調査結果




震源の位置 沖縄本島南西沖
震源の深さ    深さ7.5km
地震の規模 マグニチュード8
季節・時刻 @夏の朝方・午前6時〜8時 A冬の夕方・午後5時〜7時
風向・風速・湿度 @南東、5.6m/秒、73% A 北 、5.5m/秒、70%



震  度 6弱〜5強
木造建物被害棟数 大破:7,456棟(40.6%) 中破:5,993棟 (32.7%)
非木造建物被害棟数 大破:4,793棟( 7.3%)  中破:2,067棟 ( 3.2%)
出火件数 28件( 0.0%) 169件( 0.2%)
焼失棟数 34棟( 0.0%) 347棟( 0.4%)
死 者 数 871人( 0.3%) 891人( 0.3%)
負傷者数 3,446人( 1.1%) 3,525人( 1.2%)
避難者数 37,336人(12.3%) 38,146人(12.6%)


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